石見ワールド
提案時期:1994,08
 20世紀をおくり次の世紀を迎えるにあたり、世界的な規模で混乱をきたしています。日本もその渦の中にあり、色々な面で脱皮が迫られ、一つの国だけの我儘は許されません。混沌とした経済の下で、ストレスが増大する一方、余暇時間は多くなる、しかし所得は相対的に下がる、そんな時代がすぐそこに来ています。このような時こそ、ゆったりと健康的な余暇の過ごし方として、日本の自然に浸り、日本の文化を見直すことが要求される時代ではないでしょうか。そして、物的資源を活用した西洋文明中心の20世紀から、精神的資源を生かす東洋文明中心の21世紀に移行するものと推察されます。美しい南日本海・ダムのない高津川・中国山脈に育まれた森と清らかな水・・・・・・・先輩達が遺してくれた文化と石見人気質・・・・・・・みんなで再発見し、世界の人々に公開しようではありませんか。
 小規模ビール醸造が4月より許可されるようになりました。
ビールの製造を絆とし、石見の力を結集して、観光の新たな資源としては如何でしょうか。
IWAMI brew (地元ビール醸造レストラン)
 独自ブランドの小規模ビール醸造は、今や花盛りで各地で許認可された情報があります。その中には、販売を目的としたマイクロブルーワリー的なものがあり、ダイエーが販売するなど新聞を賑わしていますが、
ここに提案するものは「地域おこし」を目的としたものです。そして「地域おこし」の『場』を形作る一つのツールの役割をし、象徴となるものです。
1.圏域が纏まれる核となるもの
 首都圏から西石見を見た場合、都市部周辺に比べてアピールするものが小規模で且つ点在しています、同じような自然・景観がいたるところに存在する日本に於いては、「自然がある」だけでは際立った特徴を発揮することが非常に困難です。そこで、圏域が纏まって「先達が育んだ文化」と「住んでいる人々が生む文化」を「自然」と融合させた地域づくりが必要となります。すでに、益田地区広域市町村圏事務組合が活動され成果が挙がっているものと思いますが、これに民間が加わることによって、より一層の効果を挙げることが期待されます。その為には、具現化した『核』となるものが必要と考えます。その点、地域ブランドの独自の小規模ビール醸造はみんなで楽しめる『核』の一つとなりうるものと確信します。
2.気軽に集まり、話に花を咲かせる場(情報交換の場)
 事務組合を中心に第三セクターを形成し、多くの団体・民間企業が地域おこし及び活性化の目的をもって、ボランティア感覚で資本参加し、「自分たちでつくって自分たちが味わう」気持ちで盛り上げれば、共通の話題と作業を通して意志の疎通が図られ地域活性化の大きな契機となり、さらには地域文化が開花する原動力となるものと確信します。
3.情熱を燃やす人が住める場
 長期に継続し、効果を挙げてゆくためには、『燃える人』が不可欠です。いろいろな方面の個人や団体・民間企業が参加することによって、多くの人々がサポーターとなり楽しく活動して、『燃える人』を支えることによって、より新鮮なものが生まれ、自らも感動する一味違った地域として、訪れる人々をさらに感動させることができると確信します。
4.圏域の玄関となれる場
 圏域を一つの大ホテルと仮想して、「IWAMI brew」をその玄関とします。玄関にはすべての案内ができるドアーマン(又はウーマン)がいます。この人の笑顔と「おもてなし」が地域にこられたお客様の第一印象です。
ドアーマンをバックアップするスタッフが夫々の役目で活躍します。
@ブルーマスター
:サポーターの好みを生かした、美味しいビールの製造。
Aシェフ 
:地域の味覚を生かした料理造りとビールとの調和の開発。
B企画マン
:ビール銘柄。新鮮な旅・エンターテイメントなどの企画。
Cサポーター
:各所の情報の提供と発信。飲食を通しての味の評価とバックアップ。
D支援飲食店
:各市町村でのビールの販売。
5.IWAMI brew (石見ビール醸造レストラン)
 地域の玄関として、石見空港の近くの日本海が見える所に多目的レストランを設ける。
@石見ビールの醸造と販売
・地域文化をテーマとしたビールづくり
・地域の物産・郷土料理と合わせた石見ビールの飲食・販売
  ⇒ (食文化の創造、特にビール銘柄でその地域を訪ねたくなる仕掛け)
A石見地区の情報発信
地域の旅行企画・案内と観光・物産情報の提供
B地元及び都市情報の掲示
旅行者や住民の方々への情報サービス
Cエンターテイメント
人形浄瑠璃や石見神楽の練習風景など、他では見られない催し。
6.サポータの結成(石見ビール応援団)
 小規模ビールの特徴は、大手でできない特殊銘柄を多種少量生産することです。地域に合った銘柄を物語調にお祭り感覚で造ります。そして、それはIWAMI-brew か地域内の特定の場所だけで飲めるのは如何でしょうか。その中から観光テーマが生まれてくるように思います。たとえば、傘銘柄は「石見ビール」でも、商品名に「おろち」「匹見峡」「高津川」「鴎外」「きのこ」・・・どのような[色・味]にするか、みんなで楽しみましょう。そんなビールを試飲して、当初描いた物語と「ぴったり」したものに仕上げるために、「ケンケンガクガク」アドバイスをする応援団です。
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